【基本的にブラックです】建築士の一日を公開【建築士を目指す人へ3つのアドバイス】
こんにちは。
yuu(@yu_yu211)です。
今回は、建築士の1日についてご紹介します。
私は主に建築設計の仕事をしています。
建築士の設計のお仕事というと、一日中事務所に籠りっきりというイメージがあるかもしれません。
あとは、何となくブラックな職種なんじゃない?
というイメージを持たれる方も多いですかね。
まあ、正直に言ってブラックですよ。
今回は、私の1日の仕事のスケジュールをご紹しながら、建築士になろうとしている人に対してのちょっとしたアドバイスをお話していきます。
この記事はこんな人におすすめ
- これから建築士を目指そうとしている人
- 建築設計事務所の仕事に興味がある人
- 他の建築士の勤務時間が気になる人
それでは、ご紹介していきます。
建築士としての私の1日
1日のスケジュールは大体以下のような感じです。
1日のタイムテーブル
内勤がメインの場合
7:30 | 起床・身支度 |
---|---|
9:00 | 出勤 |
10:00 | メールチェックや電話 |
11:00 | 書類の確認(見積書や資料など) |
12:00 | 昼休み |
13:00 | 図面作成・書類作成 |
19:00 | 定時ってなに?作業継続 |
23:00 | 退勤 |
23:30 | 晩御飯 |
00:30 | 入浴 |
01:00 | 読書や勉強など |
02:00~03:00 | 就寝 |
外出がある場合
7:30 | 起床 |
---|---|
9:00 | 出勤 |
現場や打ち合わせ場所へ移動 | |
11:00 | 現場監理・打ち合わせ |
15:00 | 移動 |
17:00 | 事務所に戻って作業開始 |
00:00 | 退勤 |
00:30 | 晩御飯 |
01:00 | 入浴 |
01:30 | 読書や勉強など |
02:00~03:00 | 就寝 |
基本的に夜は遅いですね。
上記の予定は大体毎日こんな感じっていう予定で、もっと遅くまで時間がかかる日もあります。
夜中遅くまでやっても効率良くないよって思う方が多いと思いますが、そこまでやらないと仕事が消化しきれないんですよね。
なので基本的にいつも頭はボーっとしている感じ。
たまに睡眠時間が取れる時にがっつり寝るような生活です。
※建築業界も働き方改革に注力している企業が多いので、こういう生活をせざるを得ない企業ばかりでは無いです。
建築士の時給は低い
あくまで私の場合ですが、1日12時間以上の労働なんてザラです。
昼休憩を取らずに仕事に取り組むこともしばしばあります。
休日も基本的には仕事ですね。
私の場合はまだまだ可愛い方かもしれません。
ちなみに月に25日×12時間だと、300時間の労働です。
これで月給が30万円だと、時給1000円です。
まあ実際にそんなに収入がないのと、労働時間ももう少し長いので、時給700〜800円くらいですかね。
時給だけで言ったらバイトした方がマシです。
まあ、社会保険料とかは会社が折半で持っているわけなので、実際はバイトよりもお得ではあります。
ただ、1日十数時間仕事をしないと、間に合わない仕事なので、お金のことを気にする余裕すら無くなってきます。
とにかく仕事をこなす体力をキープできるかどうかです。
建築士は比較的自由?
建築設計事務所の場合、基本は自由な雰囲気のところが多いと思います。
普通の企業だと休憩時間が決まっていたり、定時退社しないと怒られるようなところもあるかと思いますが、建築事務所の場合は、休憩も自由、退勤も自由。
ただしやるべきことはちゃんと時間を守ってこなしてね
ってところが多いはず。
これを良いと捉えるか悪いと捉えるかは人それぞれですが、自立心が強くて自己コントロールがちゃんとできる人にとっては向いている働き方じゃないかなと思います。
建築士はとにかく電話や打ち合わせが多い
建築士といえば、デザインを考えたり図面を描く仕事でしょ?
と思われがちですが、正直それ以上に時間を割いているのが、資料の作成だったり打ち合わせの時間です。
日常的に特に多いのは電話の回数です。
クライアントだけでなく、建設会社、メーカー、下請け業者などからの電話がひっきりなしにかかってきます。
私の場合、最高で1日150件ほどの着信があったことがあります。
1件あたり平均2分程度会話をしたとしたら…
それだけで5時間です。
そもそも人とのやり取りの時間が多いので、自分の作業を進められるのは夜中しかなかったりします。
建築士を目指す人へ
なりたい自分像を明確にする
建築士という職業は、時間との勝負と言っても過言ではないです。
業務の範囲が幅広いが故に、本当にやりたいことができる時間は限られてきます。
本当はこうしたいのにできない。
それでも仕事だからやらなきゃ。
お金を得るためには仕方がない。
こう言った気持ちを抱えながら建築士の仕事をするのは、正直に言ってかなりキツイです。
自分がどうなりたくて、そのためには何が必要なのかを常に明確にすること。
そして、そのための努力を少しずつ重ねていくことが大切ですね。
仕事だからといって受け身になってしまっては、ただただキツくて精神的に負担の大きい仕事になってしまいます。
仕事のペルソナを明確にする
建築と言ってもさまざまな分野があります。
住宅建築なのか公共施設のような大規模な建築なのか、
デザイン設計なのか構造や設備の設計なのか。
建築士として自分がやりたいことは人それぞれなはず。
自分がどのような顧客や分野を相手に活躍していきたいのか。
ペルソナを明確にできていないと、後々面白くない仕事に後悔してしまう可能性があります。
本当は住宅の設計をたくさんやっていきたいけど、勤務先の仕事は公共施設の改修工事の設計ばかりでやりたいことに携われる機会がないという状況では続けられるものも続きませんよね。
建築設計事務所と一括りに言っても、それぞれ特色があるので、自分の興味を持った分野に近い特色を持った事務所に入って仕事をした方が間違いなく良いです。
お金には貪欲になった方が良い
デザイナーとか建築士とかって、結構お金の話が苦手な人が多いです。
私も苦手ってわけではないけど、お金の話はあまり好きではない。
でも最初から最後までお金の話はつきまとってきます。
設計の仕事自体も無償でやっているわけではないので、自分たちの収入に関わる設計費の話も、クライアントとしなければなりません。
設計事務所って結構お金をもらいにくい仕事でもあるんです。
クライアントも設計費にどこまでお金がかかるのか、相場がわからない人も結構多いので簡単に値切ってきたりします。
そういう時の交渉とか会話って結構難しいんですよね。
設計の仕事はいいけど、こういう営業的な会話は嫌だって人多いんじゃないかな。
でも、建築士として仕事をする上で、お金の交渉は避けて通れない道なので、お金に貪欲でいられる人はこういう仕事上の側面に苦しまずに済むかなと思います。
さいごに
今回は、建築士の1日の紹介と、これから建築士を目指す人に向けてのアドバイスというか考え方のようなものをご紹介しました。
単純に仕事と思って働くには、結構厳しい業界です。
私の1日をご紹介したように、労働時間はかなり長いですからね。
建築士として働くからには、誰もが少なからず理想を持っているはず。
その理想を大切に、自分の活躍できる場所を見極めて働くことが大切です。
最後までお読み頂きありがとうございました。