アレックス・ロビラ『GoodLuck』の感想レビュー 幸運を掴むための教科書
こんにちは。
yuu(@yu_yu211)です。
今回は、アレックス・ロビラ、フェルナンド・トリアス・デ・ベス著の『GoodLuck(グッドラック)』について紹介していきます。
『GoodLuck(グッドラック)』が日本で初版発行されたのは2004年6月。以来驚異的なベストセラー作品となっている、「幸運」と「努力」に関する物語です。
『GoodLuck(グッドラック)』は子供から大人まで幅広い年齢層の心に響く、幸運を掴むために必要な教えが凝縮された哲学的でもある名作です。
何をやってもうまくいかない
自分には運がない
人生に悲観する時期は誰にでもあります。
そんな時に勇気づけてくれ、心を癒してくれる本として、『GoodLuck』は手元に置いておくべき一冊です。
それでは、『GoodLuck』について詳しくご紹介していきます。
この本はこんな人におすすめ
- 自分には運がないと思っている人
- 何をやっても上手くいかないと感じている人
- 頑張ることに疲れてしまった人
『GoodLuck(グッドラック)』のあらすじ
それは五十四年ぶりの運命の再会だった。公園のベンチで幼ななじみのジムと隣り合わせたマックスは、仕事も、財産も、すべてを失い変わり果てた友人に、祖父から聞かされた「魅惑の森」の物語を語った――。森に生えるという魔法のクローバーを探す騎士たちの物語は、偶然に期待するしかない「運」と、自らの手で作りだすことのできる「幸運」との違いを伝えてくれる。どんな境遇にあっても、「幸運の下ごしらえ」はできる。読み進むにつれ、物語のなかに散りばめられた言葉が「焦り」をしずめ、「あきらめ」や「先延ばしへの誘惑」を追い払い、「幸運」を覆い隠す心の雑草をひとつひとつ取りのぞいてくれる。
ポプラ社HPより
詳しい内容を読みたい方は、実際に書籍を購入して読んでみてくださいね。
小学生でも読める本で、120ページ程度のボリュームなので、本が苦手な方でも2時間弱で読めてしまいます。
『GoodLuck(グッドラック)』の書籍情報
著者 | アレックス・ロビラ|フェルナンド・トリアス・デ・ベス |
---|---|
発行日 | 2006年6月 |
発行元 | ポプラ社 |
ジャンル | 自己啓発 |
ページ数 | 119ページ |
著者のその他作品 | もうひとつのグッドラック物語 |
『GoodLuck(グッドラック)』を読むと学べること
素敵な物語が自己啓発につながる一冊、『GoodLuck(グッドラック)』を読むと学べることの要点をまとめてご紹介していきます。
『GoodLuck(グッドラック)』から学べること
- 幸運を掴むための種蒔き(努力)を怠ってはいけない
- 柔軟であること、素直であること
- 目標を持つということ
- 幸運を掴むチャンスはいつも身近にある
幸運を掴むための種蒔き(努力)を怠ってはいけない
物語に登場する騎士の「シド」と「ノット」はそれぞれ違った視点で魔法のクローバーを追い求めます。
「ノット」は魔法使いマーリンの言った「7日後に魅惑の森に魔法のクローバーが生える」という言葉を信じ、森の精霊たちに魔法のクローバーが生える場所を聞いてまわります。
しかし誰に聞いても、この森に魔法のクローバーは生えないと言う。
「ノット」はマーリンに騙されたのではないかと疑いながら、7日間魔法のクローバーを探してまわります。
一方「シド」は、精霊たちがいう「この森に魔法のクローバーは生えない」と言う話から、なぜ生えないのか?どうすれば生えるのか?と言う視点で情報を集め、魔法のクローバーが生えるための条件を自ら作り出そうとします。
二人の差はなんだったのか?
「ノット」は広大な森のどこかに生えると言う魔法のクローバーを探し続けました。
つまり、偶然に頼らざるを得ない状況を自ら選択したと言うことです。
一方で「シド」は自らの努力と知恵を使って、魔法のクローバーが生えるための条件を整えた場所を作りました。
一見するとどちらも「努力」はしているように感じられますが、
「努力」の仕方が全く違います。
「努力」の過程でいかに自分を正しい方向に導く判断と、行動こそが重要なことであるかが、この本からは学び取ることができます。
「努力」の方向を見極めて、積み重ねること=本当の努力
柔軟であること、素直であること
「ノット」は頑なでした。
精霊たちの言葉から、この森には魔法のクローバーなど生えないと思いながらも、7日間森の中をさまよい続けます。
「ノット」は精霊たちの言葉を鵜呑みにし、マーリンの言葉を嘘だったと決めつけてしまいます。
一方で「シド」は、マーリンの言葉を信じ、精霊たちの言葉に耳を傾けました。
どちらの話も素直に聞き入れて、魔法のクローバーを手に入れるための方法を自ら考え始めます。
素直と柔軟はセットになって初めて意味を持ちます。
素直+頑固=単なるバカ
素直であることは良いことですが、これに頑固が加わると、言い方は悪いですが単なるバカにしかなりません。
人の言葉は素直に聞き入れることができても、柔軟性がなければ真っ直ぐにしか受け入れられません。
素直で頑なな人は、物事を一つの視点にこだわって見てしまい、あらゆる可能性に気づくことができなくなります。
偏屈+柔軟=屁理屈人間
いくら柔軟性があっても、素直さがなく、偏屈な性格をしていれば、その人からは屁理屈しか生まれません。
偏屈だけど柔軟性がある人は、物事をいろんな視点から考えることができてしまうがゆえに、屁理屈っぽくなってしまいます。
あらゆる可能性をねじ曲がった視点で考えてしまい、正しい答えを導き出すことができない人間になってしまいます。
素直+柔軟=正しい目を持つことができる
素直で柔軟性のある人は、常に正しい目線で物事を判断することができるようになります。
素直なので、人の話もまず受け入れることができます。
そして、柔軟性に富んでいるので、理解し考え判断することができます。
素直な人間になりなさいとか、柔軟に物事を考えなさいとか
それぞれ別々に言われたりしますが、
本当は素直で柔軟な人間になりなさい
が正しい考え方です。
目標を持つということ
「シド」にも「ノット」にも魔法のクローバーを持ち帰ると言う目標がありました。
その目標に向かってそれぞれが行動した結果、
「幸運を手に入れるための種蒔き(努力)」を積み重ねた「シド」は魔法のクローバーを手にすることができました。
「シド」が努力することができたのは、誰の話も素直に聞いて、柔軟な発想で考えることができたからです。
二人は魅惑の森に旅立つ時点で目標の持ち方が違います。
「ノット」は旅立つ際にマーリンに対してこう言いました。
「必ずや、魔法のクローバーを見つけてごらんにいれます」
一方で「シド」はこう言います。
「魔法のクローバーを手に入れてみせましょう」
魔法のクローバーを見つけると言う目標は同じでも、「目標の持ち方」が二人の間で違っていることがわかります。
目標を持つことは大切。
正しい目標の持ち方をすることはもっと大切。
幸運を掴むチャンスはいつも身近にある
物語の中で、魔法のクローバーは特別な存在ではないことが、運命と運の神ウインドによって語られました。
魔法のクローバーの種は、毎年ある季節に降り頻る緑色の雨の中に含まれていたが、芽を出すための環境が整った場所がなかっただけであると。
結果的に、魔法のクローバーを生やすための努力をした「シド」の行動が正解だったと言うことになります。
しかし、「ノット」も精霊の話からヒントを見つけ、マーリンの言葉を信じ、魔法のクローバーを生やすための努力をしていれば、「シド」と同じ結果が得られたはず。
これは偶然ではなく、因果応報であると言えます。
正しい努力を積み重ねられたかどうかの結果でしかないと言うことです。
幸運を掴み取ったのは「シド」でしたが、
そのチャンスは「ノット」に対しても等しくあり、
魅惑の森に向かうことすら諦めた騎士たちにも等しく与えられていたものでした。
結局、
行動しないものからチャンスは逃げていく
目標を正しく持たないものは努力の仕方を誤る
努力を積み重ねないものには幸運は訪れない
『GoodLuck(グッドラック)』を読んだ感想とレビュー
ここからは、『GoodLuck(グッドラック)』を読んだ感想について書いていきます。
人におすすめしたくなる一冊
『GoodLuck(グッドラック)』は、誰もが人におすすめしたくなる一冊になると思います。
シンプルな物語の裏にとても深いテーマが潜んでいて、子供も大人も老人も人生について考えさせられ、前向きな気持ちにさせられる一冊ではないでしょうか。
私がこの本を初めて読んだのは小学6年生の時でした。
学校で先生が朝学習の時間に朗読してくれた記憶があります。
その時から私はこの本にすっかり魅了されてしまいました。
小学生ながらに、良いお話だと思ったんです。
それは何年経っても変わらず、この本は読み返すたびにポジティブな感情を私の中から引き出してくれます。
人生観を作ってくれる一冊
『GoodLuck(グッドラック)』は間違いなく、読んだ人の人生に影響を与える本です。
日本での出版社であるポプラ社では、この本のジャンルを自己啓発と位置付けています。
『GoodLuck(グッドラック)』のように子供から大人まで全ての人におすすめできる自己啓発本なんてなかなかありません。
シンプルな物語の中に、深い要素が凝縮された一冊だからこそ、ノウハウやマインドをただただ羅列した、巷に溢れる自己啓発本にはない魅力があります。
シンプルで本質的だからこそ、読んだ人を考えさせ、人の人生に染み込んでいく内容になっています。
さいごに
今回は、『GoodLuck(グッドラック)』についてご紹介させていただきました。
控えめに言っても、絶対に読んだ方が良い一冊なので、読んだことのない方は是非読んでみてください。
すぐに人生は変わらないけど、目に見える世界は変わって見えるかもしれません。
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