【おすすめミステリー中心】2021年7月に読んだ小説をまとめて紹介
こんにちは。
yuu(@yu_yu211)です。
今回は、2021年7月の1ヶ月間で私が読んだ小説についてのまとめ記事です。
作品によっては詳細な書評記事も書いているので、詳しくみたい方は個別記事をチェックしてみてくださいね。
それでは早速、2021年7月に読んだ小説について、簡単な説明と感想を併せてご紹介していきます。
2021年7月は何冊読んだ?
まずは2021年7月の1ヶ月間で何冊読んだのか、振り返ってみます。
読んだ本の内訳は以下です。
小説 | 3冊 |
---|---|
ビジネス書 | 3冊 |
漫画 | 4作品 |
合計 | 10作品 |
春から比べて読書量が減少気味です。
ちなみに7月に読んだ小説はミステリー作品ばかり。
このブログで書評している小説もほとんどがミステリー作品…
2021年7月に読んだ小説
2021年の7月に読んだ小説の一覧は以下です。
2021年7月に読んだ小説
- 片眼の猿|道尾秀介
- スケルトン・キー|道尾秀介
- グラスホッパー|伊坂幸太郎
それでは2021年7月に読んだ小説を一挙にご紹介していきます。
片眼の猿|道尾秀介
『片眼の猿』は2007年に発刊された、道尾秀介さんによるミステリー小説です。
道尾秀介さんの作品の大きな特徴として挙げられるのが、『秀逸すぎる叙述トリック』。
『片眼の猿』も、騙されること間違いなしの作品です。
『片眼の猿』の簡単なあらすじは以下のような感じになっています。
犬はどうしてあんなに鼻が利くと思う?
犬の顔の50%以上は鼻なんだよ。
いつも同じ電車に乗っているサングラスをかけた女性がつぶやいた。
「落ちる」
ちょうどその時、日本の遠く離れた地では飛行機の墜落事故が発生していた。
なぜ遠くの地で起こった飛行機事故が見えたと思う?
探偵である主人公、三梨幸一郎は電車の中でとある女性に目が止まる。
同業者であった彼女を誘い入れ、三梨はとある楽器メーカーへの潜入調査を開始する。
そこで巻き起こっていく殺人事件と怪しげな彼女の行動。
三梨が真実を突き止めた時、読者である私たちにも衝撃の真実が告げられる。
騙されると分かっていても真実は最後まで見抜けない。
道尾秀介さんの発想と才能が光る一作です。
これから読まれる方は、冒頭に登場するシーンをよーく覚えたまま読み進めてくださいね。
騙されること必至です。
▼『片眼の猿』の詳細が気になる方向けに、以下の記事で詳しく解説しています。▼
道尾秀介『片眼の猿』の感想レビュー 自尊心を取り戻せ 真実に隠された人間の本当の魅力とは…
スケルトン・キー|道尾秀介
『スケルトン・キー』は2018年に発刊された道尾秀介さんのミステリー小説です。
2021年6月には文庫本が発売され、カドフェス2021の「手に汗にぎる!」作品としてもラインナップされています。
終盤での大どんでん返し感は薄めですが、サイコパスな主人公の一人称で描かれたストーリー展開に読者はまんまと騙されていくこと間違いなしです。
『スケルトン・キー』の簡単なあらすじは以下のような感じになっています。
とある雑誌記者の依頼で追跡潜入調査を手伝っている少年、坂木錠也。
生まれつき恐怖という感情が欠如している錠也はサイコパスとも思える行動を随所で見せる。
生まれた時から母親がいない錠也は児童養護施設で育ってきた。
ある日、児童養護施設時代の友人との再会をきっかけに、錠也は母の死の秘密を知ることになる。
そこから連鎖的に巻き起こっていく殺人事件。
錠也は何をしてしまったのか?
母の死の秘密の裏に隠されたもう一つの事実。
サイコパス心理と疑似無視の裏に隠された真実を知った時、全ての伏線が繋がっていく。
この小説のトリックの材料として、心理学的な要素が使われています。
サイコパスに関する心理学的見解と、疑似無視という脳の錯覚のような効果です。
そういった意味で、ちょっと勉強になる要素も交えつつ叙述トリックに活かしているあたりが、本当に面白い。
徹底した一人称で描かれながらも、あらゆるところに真相を示す伏線が散りばめられていて、美しい叙述トリックに魅了される作品です。
▼『スケルトン・キー』の詳細が気になる方向けに、以下の記事で詳しく解説しています。▼
道尾秀介『スケルトン・キー』の感想レビュー 「違和感の真実、見抜けますか?」人生を奪われたサイコパス、これは復讐の物語ではない…
グラスホッパー|伊坂幸太郎
『グラスホッパー』は2007年に発刊された伊坂幸太郎さんの殺し屋ミステリー。
この小説は、伊坂幸太郎さんの殺し屋シリーズ第一作目として有名で、
『グラスホッパー』、『マリアビートル』、『AXアックス』とシリーズ展開されていきます。
『グラスホッパー』の簡単なあらすじは以下のような感じになっています。
妻を殺された元教師の鈴木。
復讐相手が車に轢かれる瞬間を目撃してしまう。
「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業のようだ。
鈴木は復讐相手を殺した「押し屋」の正体を探るために奔走していく。
一方で、自殺専門の殺し屋「鯨」とナイフ使いの若者「蝉」も「押し屋」に迫っていく。
それぞれの思惑が重なっていき、物語は怒涛の展開を迎えていく。
序盤は若干の読みづらさがありました。
この小説は「鈴木」「鯨」「蝉」の3人の視点で描かれていくので、3人の動きが交差しない前半は展開の移り変わりが激しく感じます。
読み進めていくにつれて絡み合う物語、ページが進むにつれて目が離せなくなります。
ちなみに『グラスホッパー』はAmazonの読み放題サービス『KindleUnlimited』で読みました。
私が『KindleUnlimited』をおすすめする理由については以下の記事でご紹介しています。
読み放題のAmazon『KindleUnlimited』の会員登録方法と楽しみ方まとめ【無料で30日楽しめます】
さいごに
2021年7月は3作の小説を読了しました。
どれもレビュー評価の高い作品でおすすめです。
個人的な感想としては、今回ご紹介した3作の中では『スケルトン・キー』が面白く読めました。
興味を持たれた方はぜひ読んでみてくださいね。
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