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【おすすめ多数】2021年5月に読んだ小説のまとめ

yuu(ゆう)

こんにちは。

yuu(@yu_yu211)です。

今回は、2021年5月の1ヶ月間で読んだ小説についてまとめて紹介していきます。
書評記事にしているものもあるので、詳しく見たい方は読んでみてね。

それでは、2021年5月に読んだ小説について、簡単な説明と感想も交えながら紹介していきますね。

2021年5月 何冊読んだ?

まずは1ヶ月間で何冊読んだのか、振り返りを含めてまとめていきます。

読んだ本の数の内訳はこちら。

小説 7冊
ビジネス書 5冊
漫画 4作品
合計 16作品

お家時間がかなりあったので、結構読めた方じゃないかなと思っています。
ビジネス書や漫画については別の記事でご紹介しますね。

それでは2021年5月に読んだ本について紹介していきます。

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2021年5月に読んだ本

それでは2021年5月に読んだ小説を一気にご紹介します。

推し、燃ゆ/宇佐見りん

2020年の9月に発行された小説なので、出遅れた感はありますね。
2021年1月発表の第164回芥川賞を受賞したことで一気に話題を集めた、「宇佐見りん」さんの作品です。

「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい。まだ詳細は何一つわかっていない。」という印象的な出だしから始まるこの作品は、不祥事を起こして転落していくアイドルを応援(推す)することに生きがいを見出している少女の物語です。

ちなみに芥川賞は優れた純文学を書いた新人に与えられる賞です。
文学的な作品は普段ほとんど読まないのですが、話題性がかなりある作品なので、手に取らせていただきました。

かなりキャッチーな設定が話題を生んでいるこの作品ですが、読んでわかったのはそのキャッチーさ反面、人間の中身の深い部分を繊細に描いた作品だということです。

アイドル推しという自分の生きがいに周りの理解を得られない少女。
不祥事によるアイドルの転落。
そんな状況の中で苦しみながらも前を向いて生きようと覚悟する少女の物語でした。

推している芸能人がいる人には共感できる作品で、そうでない人の心にも刺さるものがある作品です。

宇佐見りん「推し、燃ゆ」の感想レビュー 生きがいを失った少女の生き方の物語

真夜中乙女戦争/F

真夜中乙女戦争は2018年4月発行の小説です。
映画化が決定したことで話題を集めています。
ということで、読んでみようと購入しました。

人生にやる気を持てない大学生の主人公が、とある男との出会いをきっかけに楽しさを見つけます。その男と主人公にはある共通点が、それは世界に絶望し希望を持てないということ。真夜中の廃墟で映画館を作った彼らは楽しい日々を過ごすのですが、破壊的衝動が芽生え始め、それはどんどんエスカレートしていく。そしてついに、真夜中乙女戦争と名付けた東京破壊計画を実行し始めます。後悔に気づいた主人公はこれを防ごうと奮闘するのですが…

かなりどんより暗い感じの世界観で描かれた小説です。
主人公の設定が大学生であり、主人公は世の中に悲観し、何をするにもどうせと悟ったような態度を見せます。

今の20代の感情をオブラートに包むことなく、少し過激な表現で文章化した作品なのかな?という印象です。

物語が終わった後もモヤモヤした気持ちが残り、謎をたくさん残したまま終わりを迎えるので、読んだ後の考察を楽しめる一冊でもありました。

逆にその辺りの不完全燃焼さを、映画で解消できるのか?という興味もありますね。

F「真夜中乙女戦争」の感想レビュー 絶望と破壊の先に待っていた後悔

ジェノサイド/高野和明

ジェノサイドは2011年3月に発行された小説です。
この小説は発売時に購入して、何度か読んでいたんですが、改めて読み直した作品ですね。

著者の高野和明さんは、脚本家でもあります。
ジェノサイドは、そのセンスも作品に落とし込まれていることを実感できる小説です。

日本人大学生の男子と、アフリカで民間軍事会社に勤める傭兵の男の二人の主人公が登場する物語です。
日本人大学生は、父の残した遺言にしたがって、未知の薬を作ることに奮闘します。一方で、傭兵の男子供の医療費のために、高額報酬の謎の作戦に参加します。そこで出会う高度な知能を持った未知の生物をめぐって、日本政府・アメリカ政府を巻き込み、2人の主人公の目的が交わっていきます。

「ジェノサイド」は、ミステリー小説として、かなり面白い作品です。
ほんとに何回読んでも面白い。

初めは主人公同士が全く関連性のない動きをしていて、作中でも、アフリカでの話を20ページくらいしたら日本の話。
といった感じで交互に展開していくんですけど、徐々に交互に入れ替わる話のペースが短くなっていって、最終的には繋がっていくんです。
その頃にはもう続きが気になって仕方なくなっていますよ。

この本、超おすすめ作品です。

高野和明「ジェノサイド」の感想レビュー 伏線に伏線を張った知的ミステリー

13階段

「13階段」はジェノサイドと同じ、高野和明さんの著書です。
2001年発行とまあまあ古めの小説。
反町隆史さん主演で映画化もされているんです。

死刑と冤罪をテーマにしている小説で、犯行時の記憶を失った死刑囚の冤罪を晴らすために、元囚人の主人公と元刑務官がタッグを組んで事件の真相に迫っていく物語です。

20年前の小説なので、今の制度がどうなっているかわからないのですが、死刑制度の仕組みや課題、そこに関わる人などの葛藤などが描かれていて勉強にもなる一冊です。

犯罪を犯したものの罪の意識や心情を細かく描いていたり、服役を終えた後の更生するための制度など、まあ普通に生きていたら知ることのない話にも触れることができます。

最後にはどんでん返しも待っているので、ミステリー好きの方は是非。
映画と小説では物語の終わり方が違っていて、映画はスッキリ気持ちよく終わる展開に変更されています。
小説の方はちょっと切ない終わり方でした。

高野和明「13階段」の感想レビュー 憎しみの連鎖が生んだ衝撃のクライマックス

波のうえの魔術師

「波のうえの魔術師」は、池袋ウエストゲートパークなどでも有名な石田衣良さんの作品です。
この小説は2001年に発行されました。

銀行に恨みを抱えた資産家であり投資家の老人と、大卒後就職浪人をし、パチンコで生計を立てながら自堕落な生活を送る主人公が出会うところから物語が始まります。

主人公は老人の元で株式投資を勉強しながら、老人の復讐のために奮闘していきます。

この設定に興味を持った方は是非読んでみてくださいね。

そもそも私がこの作品を知ったのは、ドラマを見たからでした。
「ビッグマネー〜浮世の沙汰は株しだい〜」というタイトルで、長瀬智也さん主演でドラマ化されていて、このドラマが結構好きだったんですよね。

小説とドラマだと、ストーリー展開とかが違っていたりするので、小説も読んでみようと思って手に取りました。

石田衣良『波のうえの魔術師』を読んだ感想レビュー バブル崩壊後の金融界を舞台にしたマネーゲーム

ラットマン

「ラットマン」は、道尾秀介さんの作品ですね。
道尾さんの作品は過去に何作か読んでおり、好きだったのですが、買って読んでいない積ん読状態の本が溜まっていたので、読んでみようと思い、この「ラットマン」から読み進めました。

とあるアマチュアバンドマンたちは行きつけのライブハウスでとある事件に出くわします。
主人公はそこでとある行動をとってしまう。
その行動の裏には、主人公の誰にも明かしていない過去が影響しています。
哀しい事件の真相と主人公の過去とはなんなのか?

道尾秀介さんらしい大どんでん返しの展開に騙される確率100%です。
道尾秀介さんの作品はとにかく大どんでん返しの内容が先読みできないので、おもしろいです。

「ラットマン」の作中では、騙し絵が登場します。
動物の絵と並べて見るとネズミに見えて、人の顔と並べてみるとおじさんの横顔に見える絵です。
ラットマンの騙し絵と呼ばれているらしいのですが、それがタイトルの由来になっています。

視点を変えてみると全く違う結果も想像できたはずなんですけど、物語の展開に騙されてしまいました。

道尾秀介「ラットマン」の感想レビュー 錯覚させてからの大どんでん返し

アルケミスト 夢を旅した少年

2021年に読んだ小説最後は、「アルケミスト 夢を旅した少年」です。
これは1988年にブラジル人作家のパウロ・コエーリョが発表して以降、全世界的に大ヒットしたファンタジー小説です。

旅をすることが夢だった羊飼いの少年は、ある日王様と名乗る謎の老人との出会いをきっかけに宝物が眠っているというエジプトのピラミッドを目指す旅に出ます。その旅の途中で少年にさまざまな苦悩が降りかかるのですが、少年は老人に言われた言葉を信じて行動します。さまざまな人との出会いを経て、少年はついにピラミッドに到着します。そこに待っていた宝物とはなんだったのか…

という感じのストーリーです。

この小説は知る人ぞ知る名著です。
各界著名人も愛読書として絶賛しているほどなんです。
あの「オバマアメリカ元大統領」もです。

読んだ方は感じると思いますが、これは単純なファンタジー小説ではないんです。むしろファンタジー小説として物語そのものの面白さを求めて読むとあまり高評価にはならないかもしれないですね。

この本を愛読書に掲げている人が多い理由は、この物語が人生的哲学を教えてくれる作品であり、夢を持つ人に希望を与えてくれる作品だからです。

苦しい時、悩んでいる時、自分を見つめ直したい時におすすめの一冊です。
ぜひみなさんの愛読書の1冊として加えていただきたいですね。

道尾秀介「ラットマン」の感想レビュー 錯覚させてからの大どんでん返し

さいごに

2021年5月は7作品の小説を読むことができました。

ミステリーとかサスペンス系が中心ですね。
好みが出ています。

中でも特に、『ジェノサイド』と『アルケミスト 夢を旅した少年』は超おすすめなので是非読んでみてくださいね。

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